資産説明書(目録)の作成手順(1)資産説明書(目録)の概要

自己破産の申し立てに際しては、自分がどれだけの資産を有しているかを裁判所に申告するため、資産説明書(資産目録・財産目録)を作成して提出しなければなりません。

とはいっても、資産説明書(資産目録・財産目録)の項目は多岐にわたっているため、初心者が作成するには少々ハードルが高いと思います。

そこで、ここでは資産説明書(資産目録・財産目録)の記載方法の概要について考えていくことにいたしましょう。

なお、自己破産申立書の作成方法についてはこちらの目次ページから必要な書類のページに移動してご確認をお願いします。

自己破産申立書作成マニュアル(目次)

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資産説明書(資産目録・財産目録)とは

前述しましたが、資産説明書(資産目録・財産目録)とは、自分がどれだけの資産(財産)を持っているかを裁判所に申告するための書類です。

各裁判所によって記載方法は異なりますが、この資産説明書(資産目録・財産目録)には、現金については5万円~20万円以上、その他の財産については10万円~20万円以上のものがあれば全て記載しなければならないことになっています。

この資産説明書(資産目録・財産目録)は、各裁判所によって様式に違いがありますので、自分が自己破産を申し立てる裁判所(一般的には自分の住所地を管轄する裁判所)で事前に申立書をもらって確認しておく必要があります。

なお、裁判所のサイトでは、新潟地方裁判所と鳥取地方裁判所で使用されている申立書が公開されていますので、参考にしたい方はダウンロードしてみるのも良いでしょう。

新潟地方裁判所・・・裁判所|申立て等で使う書式例
鳥取地方裁判所・・・裁判所|申立て等で使う書式例

 

資産説明書(資産目録・財産目録)に記載すべき資産(財産)とは

資産説明書(資産目録・財産目録)に記載すべき資産(財産)とは、概ね次に挙げるものが該当します。

1 現金
2 銀行預金、郵便貯金等
3 公的扶助(生活保護・年金・児童手当・雇用保険(失業給付)・その他の各種扶助)
4 給料、ボーナス、役員報酬など
5 自営業者の自営収入、アパートなどの賃料収入など
6 退職金
7 貸付金、売掛金、過払い金、敷金、その他求償金や賠償金など
8 積立金など
9 生命保険・自動車保険・火災保険などの保険
10 有価証券(株券・ゴルフ会員権・手形・小切手など)
11 自動車、バイクなど
12 現在処分すれば10万円~20万円以上する財産
13 過去1~2年以内に10万円~20万円以上で処分した財産
14 不動産(土地・建物・マンション・山・田畑など)
15 相続財産
16 その他の財産

これらのものは、全て「資産(財産)」となりますので、自己破産の申し立ての際に裁判所に申告しなければなりません。

 


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