債権者一覧表の書き方(6)使途の欄の記載方法

自己破産申立書の債権者一覧表にある「使途」の欄は、その借金の原因が何であるかを説明するために必要となるものです。

例えば、借り入れの原因が生活費の場合には「生活費」に、遊興費のために借金をしたのであれば「遊興費」の欄にチェック(☑)を入れて、自分が何のために借金したのかということを明らかにしていく必要があります。

そのため、過去の記憶を遡って正確に記載していく必要がありますが、場合によっては書き方がイマイチわからない場合もあると思います。

そこで、ここでは債権者一覧表の「使途」の欄の記載方法について考えて見ることにしましょう。

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自己破産申立書作成マニュアル(目次)

債権者一覧表の「使途」の欄の書式

債権者一覧表の「使途」の欄については、各裁判所によって微妙に書式が異なっていますが、一般的には次のように□の中にチェック(☑)を入れる方式のものが多いようです。

~借入・購入等の日使途備考~
~(省略)□ 住宅ローン □ 購入 □ 生活費
□ 返済 □ 飲食交際遊興費
□ 保証 □ その他(      )
~

裁判所によっては、チェックの欄が次のように分類されているものもあると思います。

借入・購入等の日使途備考
(省略)□ 購入 □ 生活費 □ 事業資金 □ 接待費
□ 飲食費 □ 債務返済 □ 保証 □ 名義貸し
□ 遊興費(          )
□ その他(          )
 ~

債権者一覧表の「使途」の欄の記入方法の基本

債権者一覧表の「使途」の欄では、借入の種類ごとに「その借り入れたお金を何に使ったか」ということを明確に表示しなければなりません。

例えば、A銀行から借り入れたお金を全て「生活費」に使用したような場合は「生活費」にチェックを入れます。

A銀行から借り入れたお金を「生活費」と「遊興費」に使用したような場合は、「生活費」と「遊興費」にチェックを入れるのが基本ですが、借り入れたお金のほとんどを「生活費」に使用したような場合(たとえば10万円借りてそのうちパチンコに使ったのが1000円程度だったというような場合)には、「生活費」にだけチェックを入れるのも問題ないかと思われます。

このような、債権者一覧表の「使途」の欄の記載方法の基本を踏まえたうえで、次からは借入の理由ごとに「使途」欄の記載方法を検討することにしましょう。

 

債権者一覧表の「使途」の欄の各記載方法

(1)借入の原因が「住宅ローン」の場合

買い入れが住宅ローンである場合は、「□ 住宅ローン」の□にチェック(☑)を入れましょう。

~使途備考
(省略)☑ 住宅ローン □ 購入 □ 生活費
□ 返済 □ 飲食交際遊興費
□ 保証 □ その他(      )

「使途の欄」に「□ 住宅ローン」といった項目がない様式の場合は、「□ その他(   )」の□にチェック(☑)を入れたうえで「(  )」の中に「(住宅ローン)」などと記載すれば問題ないでしょう。

~使途備考
(省略)□ 購入 □ 生活費 □ 事業資金 □ 接待費
□ 飲食費 □ 債務返済 □ 保証 □ 名義貸し
□ 遊興費(           )
☑ その他(   住宅ローン   )

(2)借入の原因が「購入」の場合

借入の原因が「購入」の場合とは、基本的にローンで商品を買った場合などが該当します(例えば、ブランド物のバッグをカードで購入するなど)。

借入の原因が「購入」の場合は、「□ 購入」の□に☑をいれます。

~使途備考
(省略)□ 住宅ローン ☑ 購入 □ 生活費
□ 返済 □ 飲食交際遊興費
□ 保証 □ その他(      )

ただし、キャッシングで現金を借り入れたうえで比較的高額な商品を購入するような場合にも、「□ 購入」の□に☑を入れたうえで、「備考」の欄に購入した商品を記載する方が良いと思います。

例えば、キャッシングで30万円を借り入れた後、そのお金で30万円のブランド物のバッグを購入する場合の記載例はこのようになります。

~使途備考
(省略)□住宅ローン ☑購入 □生活費
□返済 □飲食交際遊興費
□保証 □その他(    )
平成○年○月
ヴィトンの鞄
を30万円で購入

もっとも「キャッシングで30万円を借り入れたうえでそのうちの3000円でお米を買った」というように、生活費に消費されているような場合は「□ 購入」ではなく「□ 生活費」に☑を入れれば良いと思います。

(3)借入の原因が「生活費」の場合

借入の原因が「生活費」の場合には、「使途」の欄の「□ 生活費」の□にチェック(☑)を入れます。

~使途備考
(省略)□ 住宅ローン □購入 ☑ 生活費
□ 返済 □ 飲食交際遊興費
□ 保証 □ その他(      )

(4)借入の原因が「返済」の場合

借入の原因が「返済」の場合とは、返済のために借金するような状態のことを言います。

例えば、A銀行からの借入が「生活費」の不足を理由とした借入であればA銀行からの借金の使途は「生活費」となりますが、A銀行から借りたお金を返すためにB金融から借り入れをしていた場合などは、B金融の「使途」は「返済」となります。

借入の原因が「返済」の場合には、債権者一覧表の「使途」の欄には「☑ 返済」とチェックを入れます(裁判所の様式によっては「☑ 債務返済」)。

~使途備考
(省略)□ 住宅ローン □ 購入 □ 生活費
☑ 返済 □ 飲食交際遊興費
□ 保証 □ その他(      )

(5)借入の原因が「飲食」の場合

借入の原因が「飲食」の場合とは、スナックや居酒屋での飲み食いや比較的高額なレストランで食事をしたような場合などをいい、仕事中の昼休みに定食屋で昼食をとったというような生活に必要不可欠な食事は含みません(このような場合は「生活費」にチェックした方がよいでしょう)。

借入の原因が「飲食」の場合には、「□ 飲食」や「□飲食交際遊興費」の□にチェック(☑)を入れます。

~使途備考
(省略)□ 住宅ローン □ 購入 □ 生活費
□ 返済 ☑ 飲食交際遊興費
□ 保証 □ その他(      )

(6)借入の原因が「交際費」の場合

借入の原因が「交際費」の場合とは、友人の結婚式や親族のお葬式などで渡す祝儀や香典などをいいます。同窓会や勤め先での食事会(飲み会)なども「交際費」に含めていいと思います。

借入の原因が「交際費」の場合には、その交際が常識的な範囲に含まれるもの(例えば親しい友人の結婚式の祝儀や親族の葬式の香典など)の場合には「その他」に「☑」を入れてカッコ書きに「(結婚式祝儀、香典)」などと記載すればよいと思います。

~使途備考
(省略)□ 住宅ローン □ 購入 □ 生活費
□ 返済 □ 飲食交際遊興費
□ 保証 ☑ その他(結婚式祝儀)

ただし、祝儀や香典が純粋な交友関係ではなく「接待」として行われているような場合には浪費と考えられるので「□ 接待」や「□ 飲食交際遊興費」の□にチェック(☑)を入れた方が良いと思います。

~使途備考
(省略)□ 住宅ローン □ 購入 □ 生活費
□ 返済 ☑ 飲食交際遊興費
□ 保証 □ その他(      )
~使途備考
(省略)□ 購入 □ 生活費 □ 事業資金 ☑ 接待費
□ 飲食費 □ 債務返済 □ 保証 □ 名義貸し
□ 遊興費(           )
□ その他(           )
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